夜中寝てる間に足がつる!睡眠中のこむら返りの原因・予防!

このページでは、

 

睡眠中に足がつりやすい原因と予防

 

についてどこよりも分かりやすく説明します。

 

「こむら返り」とは、本来「ふくらはぎがつる」事を指します。
しかし当サイトでは、この意味を意識せずに「こむら返り、足がつる」という表現を使っていますので、同じ意味だと考えてください
また、ふくらはぎのつりも、その他の部分(足裏など)のつりも、原因・予防などは基本同じと考えて問題ありません。

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睡眠中かつ、夜は足がつりやすい?

夜寝ている時に足のつり(こむら返り)を起こし、

 

  • 激痛で目が覚
  • 朝起きたら痛みが残っている

 

という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

では、なぜ寝ている時に足のつりは起こりやすいのでしょうか?

 

これについては色々な説があり、決定的な因果関係はわかっていませんが、睡眠中の

 

  1. 血流の状態
  2. 自律神経の働き

 

の2つに原因があるのではないか、という説が有力視されています。

 

それでは一つずつ説明しましょう!

 

@睡眠中の血流状態と体温の低下

まずはじめに、
「足がつる原因」というのはいくつかありますが、その内の1つが「血流障害」です。

 

さらに「足の冷え」も、足がつる要因の一つです。

 

それらのことを前提に、分かりやすく説明を進めていきますが、この前提に「なぜ!?」と引っかかる方は、まずはこちらをご覧下さい。

 

足がつる理由は筋肉疲労、水分不足、血行・ホルモン異常?!

 

 

では、本題に入りましょう!

 

 

人は二足歩行で行動し、体を休める時は横になります。

 

日中の活動中、血液は重力の影響を受けて上から下に落ちていきます。

 

しかし、これでは脳へ供給される血液が不足してしまうので、歩いたり走ったりすることで、「足の方へ流れおちた血液」を反動を利用することで上へと戻していきます

 

この時、ポンプの役割を果たすのが「ふくらはぎ」だと言われています。

 

「ふくらはぎ」が最もよく動く筋肉の一つで、非常にしなやかな構造を持っているのは、「歩く・走る・ジャンプする」という動きをスムーズにするだけでなく、血液を心臓に送り返すという重要な役割もあるのです。

 

 

しかし、横になった状態では「ふくらはぎ」という強力なポンプは、機能していない状態になります

 

 

睡眠中は、心臓も脈拍を落としてしまうため、身体全体の血流は起きている時よりも緩やかになります

 

その結果、全身の体温は下がり、特に心臓から遠い足は冷えやすくなります

 

朝起きた時と日中の体温を比べると、朝の方が1〜2度低いのは、血流量の落ち込みによるものなのです。

 

さらに夜は気温も低くなるので、急激な「冷え込み」も伴います

 

つまり、夜中の睡眠中は、

 

  • 「寒くなる夜」の冷え

  • 横になることで、血流量が落ちる(血流量が減ると、代謝が悪くなります)

 

という、2点の「足つりが起こりやすい環境」が整います。

 

夏場の熱中症予防である「冷房のつけっぱなし」や、気温差の激しい秋口に、夜中のこむら返りが多いのは、これらが主な理由なのではないか、と考えられています。

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A副交感神経と、疲労物質

人には、「自律神経」と呼ばれる、

 

「無意識」で働く神経があり、生きている限りずっと働き続けます。

 

たとえば、

 

  • 臓器を適切に動かす
  • 生理的な活動(呼吸、排泄、体温調整など)を行う
  • 感情をコントロールする
  • 痛みや痒みを感じる
  • 疲れやストレスを癒す

 

などが「自律神経」の働きです。

 

この「自律神経」はさらに、

 

●交感神経
⇒日中の活動中に活性化

●副交感神経
⇒夜、睡眠中に活性化する神経

 

に分けられます。

 

人は夜寝ている間に身体を回復させますが、これは主に

 

副交感神経の働き

 

によるものです。

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つまり、「副交感神経」が作用している間は

 

  • リラクゼーション状態であり、筋肉が弛緩し心臓の動きがゆっくりになる(深呼吸)
  • 血流量が低下し、体温が下がる

 

という状態になります。

 

 

次に「足の疲労物質」についてです。

 

下半身の疲労物質は、
「ふくらはぎ周辺」に溜まりやすいです。

 

そのため、筋肉が弛緩し、血流量が落ちても、ふくらはぎ付近では盛んに「疲労物質を排泄しようとする代謝活動」が行われることになります。

 

しかし副交感神経の作用で、体温は「代謝に必要なギリギリの状態」まで下がっている状態です。

 

そこにさらに外気で冷やされ過ぎてしまうと、代謝活動が上手くいかなくなります

 

この代謝活動が上手くいかない状態を

 

電解質異常

 

と言いますが、この電解質異常が起こると、「ふくらはぎ」では筋肉の異常収縮や痙攣が起こりやすくなります。

 

そしてこの「筋肉の異常収縮や痙攣」がまさに、足つりの状態を言うのです。

 

以上が、

 

夜寝ている時にこむら返りが起こりやすい、もう一つの原因

 

だと考えられています。

 

※電解質異常と、足つりの関連については、こちらで分かりやすく説明しています
足がつる原因とメカニズムを知ろう!

 

 

では最後に、「就寝中の足つり予防」について説明しましょう。


「就寝中の足つり予防」を知ろう!

以上の通り、
寝ている間に起こるこむら返りの原因は

 

  1. 血流量低下によって、代謝が悪くなること
  2. 「血流量低下と外気の冷え」により体温が低下し、代謝が悪くなること

 

の二点だということが分かります。

 

したがって、
夜中のこむら返りを予防するには、

 

  • ぬるめのお風呂に15分以上浸かり、体をしっかりと温める
  • 寝る前に軽いストレッチや深呼吸をして、血流量を上げる
  • 寝ている状態でお腹を冷やさないようにする(冷やすと下半身に血液が行きにくくなる)
  • 寝ている間のエアコンは25度〜27度前後に設定するよう心がける

 

などの対策が重要となるでしょう。

 

 



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