膀胱炎と妊娠・生理・便秘|原因や症状は女性と男性で違う?
このページでは、
女性と男性の違いによる、膀胱炎の違い
についてわかりやすく!説明しています。
女性の方が膀胱炎になりやすい!
下腹部が痛い!違和感がある!
おしっこをすると痛い!
そんな症状を訴える多くの場合が女性です。
下腹部の痛みや違和感、残尿感などを引き起こす「膀胱炎」は、身体の構造の違いにより女性に圧倒的に多い病気です。
ではなぜ女性に多いのでしょうか?
男性は膀胱炎にかからないのでしょうか?
わかりやすく、
一つずつ説明していきましょう。
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膀胱炎が女性に多い理由とは?
膀胱炎には
●急性膀胱炎
●慢性膀胱炎
がありますが、一般的に多いのが急性膀胱炎です。
そしてこの「急性膀胱炎」は”女性に多い病気”とされています。
それはなぜか?
まず男女差が生じるもっとも大きな違いは、身体構造の違いにあると考えられます。
男性の場合、膀胱から尿道口までの距離が長く、また膀胱も尿道口も肛門から離れた位置にあります。
これに対して女性は、膀胱から尿道口までおよそ4cmと短く、尿道から侵入してきた細菌が膀胱内に侵入しやすい構造になっています。
さらに、尿道口が肛門に近いことで「膀胱炎の原因 No.1」である ”大腸菌” が侵入しやすくなるため、男性よりも感染しやすいということになります。
また、膀胱の大きさも男性よりも女性の方が大きいため、尿が体内で蓄えられている時間が長く、一度感染すると菌が増えるまでに十分な時間があることになります。
加えて、女性の場合は
- 便秘症の人が多い
- 生理
- 妊娠
- 自覚症状の強い更年期障害になりやすい
ということも、
膀胱炎にかかる可能性を上げていると考えられます。
では、便秘や生理がどのように膀胱炎に関わってくるのか、説明しましょう。
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便秘と膀胱炎
「便秘症」は、大腸内の悪玉菌である大腸菌を増やす一因となります。
そのため、単純に膀胱炎になる可能性も高まります。
生理と膀胱炎
生理中は、膣内が「菌が繁殖しやすい環境」となってしまいます。
そのため、膣内で大腸菌などの細菌が増え、尿道へと流れ込みやすくなります。
妊娠と膀胱炎
妊娠によってお腹が大きくなると、下腹部が圧迫されるため、大腸と膀胱が物理的に近づきます。
その際、たとえ軽度の癒着であっても、大腸菌が大腸から膀胱に浸潤しやすくなります。
更年期障害と膀胱炎
自覚症状の強い更年期障害は、
ホルモンバランスの乱れ + 心身のストレス状態
から、免疫力が低下しやすくなり、感染症にかかる可能性が高まります。
では次に、
女性の膀胱炎の症状を見てみましょう。
女性の膀胱炎の症状とは?
女性の場合は、急性膀胱炎にかかりやすいため、症状が強く出やすいです。
症状については、膀胱炎の症状・原因・治し方・検査予防!病院は何科を受診?にて分かりやすく説明していますので、そちらをご覧下さい。
また、症状が「ちょとした違和感」程度であれば、市販薬によってある程度緩和させることも可能です。
詳しくは、膀胱炎の処方薬(抗生物質)の種類と、効果的な市販薬・漢方薬をご確認ください。
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では続いて、
「男性の膀胱炎」について説明しましょう!
男性の膀胱炎とは!?
男性の膀胱炎は、
女性と違って慢性膀胱炎であることが多いです。
症状としては、
- 急性膀胱炎のような強い症状はないが、尿量が低下して残尿感が常にある
- 排尿時や排尿後にムズムズとした違和感がある
などが見られます。
※女性の慢性膀胱炎の場合も、上記のような症状が当てはまりますが、強い痛みを繰り返す場合もあります
また、男性の膀胱炎の原因としては、
- 前立腺肥大症
- (膀胱や前立腺の機能低下による)排尿障害、夜間頻尿
などが挙げられ、細菌が原因である膀胱炎よりは、非細菌性の膀胱炎であることが多いです。
この場合、細菌を殺す「抗生剤」による治療ではなく、尿道を拡張する薬や排尿トレーニングなどで対処するケースが多くなります。
なお、薬については 膀胱炎の処方薬(抗生物質)の種類と、効果的な市販薬・漢方薬 にて、おすすめ商品を紹介しておりますので、あわせてご確認ください。
《あわせてご確認ください!》
【膀胱炎の症状・原因・治療・検査】
⇒膀胱炎の症状・原因・治し方・検査予防!病院は何科を受診?
【急性膀胱炎と慢性膀胱炎の違いとは】
⇒血尿や痛みが強い「急性膀胱炎」と、治らない慢性膀胱炎の違い