外反母趾の症状・原因・治療(治し方)・予防|足の裏が痛い
このページでは、
外反母趾って?症状・原因・治療・予防
について分かりやすく説明しています。
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外反母趾ってなに?症状とは
外反母趾(がいはんぼし)とは、
母趾(足の親指)が、外反(外側にむかって反る)した状態のことで、以下の画像の様に指先が変形してしまいます。
画像出典:http://www.m-ryu.co.jp/
画像出典:http://www.ashiuratengoku.co.jp/
上の画像のように、親指の付け根が大きく外側に湾曲してしまうと、湾曲部では炎症を起こしやすくなり、
・激しい痛み
・赤く腫張する
などの自覚症状があらわれます。
また、重症化すると「血流障害が原因の壊死」を起こす危険性もあります。
なお、変形が大きい場合、隣の人差し指や中指が重なり合い、圧迫壊死や変形が母趾以外にも起こる可能性が高まります。
また、巻きづめ(爪白癬)を起こしている人の多くは、外反母趾を発症しているケースが多く、巻きづめの原因の一つとされています。
では続いて
「外反母趾はなぜ起きる?原因とは」について説明します。
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外反母趾の原因を知ろう
外反母趾の原因の大半は、
ハイヒールやパンプスなど、つま先が細くヒールの高い靴を常用している
ことです。
画像出典:http://pds.exblog.jp/
この画像の女性モデルも、典型的な外反母趾となっています。
このように、パンプスやハイヒールを履く女性は皆、外反母趾になる可能性があるのですが、それ以外の原因としては、
●慢性関節リウマチやALSなどの自己免疫性疾患
●痛風(つうふう)
●肥満
●扁平足(へんぺいそく)
などが原因でも起こり得ます。
扁平足は「べた足」と呼ばれるように、着地時に足の裏全体で地面を踏みつけるような癖が付いている人が多く、足の指の関節機能が十分に発達していないことが多く見受けられます。
このため、急にハイヒールなどつま先ぼそりでかかとの高い靴を履くと、足の親指の関節が簡単に曲がってしまい、そのまま癖がついて「外反母趾」を発病します。
足裏の機能が不十分な扁平足の方は、一度外反母趾を発病すると重症化するケースもあり、手術が適用される場合もあります。
では続いて
「外反母趾の治療」について説明しましょう。
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外反母趾を治す!外反母趾治療とは
外反母趾の治療としては、症状の程度によって「保存的治療」と「手術」が適用されます。
「手術」は「保存的治療」で改善が見込まれない場合の最終的な手段として適用されます。
したがって、一般的には「保存的治療」が第一選択肢となります。
それでは治療の方法を説明していきましょう。
アーチサポート療法
ハイヒールやつま先の細い靴の着用を控え、クッション性の高い運動靴やスニーカーに治療用のインソールを敷く治療法です。
外反母趾の治療法としては最も一般的な方法となります。
外圧を和らげることで「症状の進行を食い止める」のが目的ですが、初期で軽度の外反母趾ならこの方法で完治することもあります。
矯正用具による矯正法
専用のサポーターやスプレッダー(親指と人差し指の間に挟んで歪みを矯正するための器具)を使って物理的に矯正する方法です。
中度までの外反母趾の時に適用される治療法です。
治療時には違和感や痛みがありますが、痛み止めの処方と合わせて、物理的に歪みが矯正されるまで治療は継続されます。
以下2つが市販品で人気の商品です。
外科手術
最終的な治療法として適用されます。
症状によっては
局所麻酔で行われる日帰り手術(部分骨切除術)
もありますが、重症例の場合は
腰椎麻酔や全身麻酔での「骨切り術」や「関節固定術」
が行われます。
手術で完治させることは可能ですが、関節の可動範囲は狭まってしまうため、できるだけ保存的治療で軽快させるのが望ましいとされています。
では最後に、
「外反母趾の予防」について説明しましょう。
外反母趾を予防しよう!
上で説明しました通り、原因のほとんどが、
合わない靴や先細りのハイヒールを履くなどの外的なストレス
ですので、靴選びは慎重に行います。
これだけでほとんどの外反母趾は予防することができます。
また、治療法の中で挙げたような「足指のストレッチができるグッズ」を使って、母趾が曲がったまま固定しないようにケアすることも効果的な予防法になります。
なお、内的な要因(生活習慣病や肥満)で外反母趾を起こさない様にするには
・栄養バランスのとれた食事をきちんと摂る
・適度な運動習慣を身につける
・十分な睡眠をとり、ストレスケアを心がける
これらのことを心がけましょう。