ふくらはぎの内側の痛みはシンスプリント?症状,原因,治療,予防
このページでは、
- ふくらはぎの内側が痛くなる「シンスプリント」の症状,原因,治療,予防
- その他、ふくらはぎが痛くなる原因
について分かりやすく説明します。
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ふくらはぎが痛くなる「シンスプリント」とは?
ふくらはぎが痛いという場合に多い原因の一つが、シンスプリントです。
「シンスプリント」とは、走る競技をしているアスリートに多いスポーツ障害の一種です。
症状としては、
脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)
がもっとも多く見受けられます。
「ん?なんだか難しい病気なの?」
と思われるかも知れませんが、そんなに難しい内容ではありません。
この「脛骨過労性骨膜炎」とは、呼んで字のごとく
脛骨(けいこつ:スネの骨)
の周辺の骨や筋肉を「使いすぎる(過労性)」ことで起こります。
具体的な症状としては、
@脛骨(スネの骨)に沿って疼くような鈍痛を覚える
A骨周辺の筋肉にまで痛みが拡散する(ふくらはぎの内側もしくは外側に痛みが走る)
B断続的にその鈍痛発作が発生する
といった不具合をきたす運動障害です。
この発作が起こると飛び跳ねたり、走ったりする事はもちろんのこと、自力での歩行も困難となるケースも起こり得ます。
そのため、スポーツ選手にとっては深刻な障害といえます。
また、この「脛骨過労性骨膜炎」に伴って起こる症状としては
●下肢の冷感や痺れ
●下肢の感覚麻痺
●運動障害(歩行困難や起立困難)
●下肢の疲労骨折
などがあり、これらの症状をまとめて「シンスプリント」と呼びます。
ではこのシンスプリントは、どんな人に起きやすいのでしょうか?
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どんな人がなりやすいの?原因は?
結論から言うと、素人よりもスポーツ選手に起こりやすい症状です。
たとえば、陸上競技や球技、スキー競技やスケート競技では競技場のサーフェス(表面の状態)によって、最適なシューズや器具を選んで練習や試合を行います。
したがって、一般の人や趣味で軽くスポーツを楽しんでいる人よりも、筋肉の発達のしかたや構造が極端で、誤ったシューズや器具選びをすると「シンスプリント」が起こりやすくなる傾向にあります。
また、部活で新入部員として入ったばかりの時も、競技や練習環境に不慣れなため、いきなりのハードワークによって発作を起こすケースもあります。
では、シンスプリントを起こした場合、どのような治療があるのでしょうか?
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シンスプリントの治療対策と予防法
シンスプリント発作を起こすと、患部では「強い炎症反応」を示します。
炎症が完全に消失しないうちは再発の可能性があり、治療もそれだけ長引くため、選手生命に関わる重大な障害といえるでしょう。
一般的な治療法としては、整形外科で画像診断を受け、炎症の度合いを見ながら症状を抑える「消炎鎮痛剤」を使用します。
アスリートの場合はドーピングなどの問題もあり、処方可能な消炎鎮痛剤が限られるので、体質によっては治療が長引く事になります。
このため、運動前後に行うシンスプリント対策がとても重要となります。
シンスプリント対策では次の二点に着目します。
発作時の対策
・アイシング(氷水で冷やすなど)
・安静
・疲労の回復
・適切な治療
予防対策
・適切なシューズ選び
・ウォームアップ運動(運動前)
・クールダウン運動(運動後)
・適切な食生活
・生活習慣の見直し(特に疲労回復のための睡眠が重要)
など
特に、運動前のウォーミングアップとしてふくらはぎのストレッチは入念に行いましょう。
ふくらはぎにある ”ヒラメ筋” は下半身全体に血液を行き渡らせるためのポンプの役割をする重要な筋肉です。
ここを入念にストレッチすることで、運動開始時には心拍数も適切な数値となり、シンスプリントのような下半身のスポーツ障害を予防することにつながります。
ここまでは、ふくらはぎの内側が痛くなる原因として「シンスプリント」を紹介しましたが、続いては「ふくらはぎが痛くなる他の原因」を紹介しましょう。
ふくらはぎが痛い!原因は病気?
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