背中の真ん中上部(肩,首付近)の痛みは頸肩腕症候群が原因?
このページでは、
背中の真ん中(首や肩周り)の痛みの原因
についてどこよりも分かりやすく説明します。
《「背中の左側」が痛い場合》
⇒背中の痛み(左側や,みぞおち,胸が痛い)原因は膵炎や膵臓癌?
《「背中の右側」が痛い場合》
⇒右背中が痛い!背中の痛み(右側)の原因は肝臓の病気や胆石?
《「背中がつった!」場合》
⇒背中がつる?!その「背中が痛い」原因とは|背中の痛み対処
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背中の上部が痛くなる病気とは!?
首筋から肩、背中の上部にかけて
・ハリ
・痛み
・しびれ
・だるさ
を感じる人は年々増加傾向にあると言われています。
特に
・デスクワークでのパソコンの操作
・携帯電話、スマートフォンなどを触る機会が多い人
ほど、この様な症状に悩む人が多いというデータが報告されています。
これは、同じ姿勢を長時間維持することで、
肩甲骨周囲から頭部にかけての血流が悪くなり、筋肉が硬直することが原因
です。
そしてこの病気は
頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)
と呼ばれています。
では、ここから「頸肩腕症候群」について分かりやすく説明しましょう。
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頸肩腕症候群ってなに!?
少々難しそうな病名ですが、文字通り
●頸部(首)
●肩
●腕
の状態が悪くなる症状を言います。
名前どおり上記「3つによる障害」と考えられがちですが、根本はそこではありません。
首・肩・腕の筋肉や関節、そしてそれを動かす腱は、
”肩甲骨(けんこうこつ)”
の動きによって制御されています。
”肩甲骨” とは背中の上半分を覆うように存在する大きな骨で、右側と左側に一対で配置されています。
《肩甲骨》
画像出典:http://www.lobal-stretch.com/
この骨は、動く範囲がとても広く、肩から上の筋肉を動かす腱の多くが肩甲骨と接続しています。
したがって、
肩甲骨を支えている背中周りの筋肉が硬直してしまうと、可動域が狭くなり、肩や首の動きが悪くなります。
そして、些細な刺激でも炎症を起こし、”痛み” や ”ハリ” を覚えるようになるのです。
つまり、「背中や肩甲骨周りの筋肉の硬直が関係している病気」と言えるのです。
では続いて、
「頸肩腕症候群の原因」について説明しましょう。
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頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)の原因とは!?
上で説明しました通り、
背中や肩甲骨周りの筋肉が硬直していると、首や肩の状態にも悪影響を及ぼします。
そして、筋肉が強張り、硬直して炎症を起こす原因の90%以上が
血流障害
です。
血管は、それ自体が非常に丈夫でしなやかな筋肉線維でできています。
そして、
●心臓の鼓動に合わせて送られてくる血流量の増減に合わせ、伸縮する
●周囲の筋肉と連動し、伸縮する
これらの伸縮運動により、血液を運搬しています。
つまり、
「心臓の拍動」
と
「周囲の筋肉の伸縮運動」
が、血管の伸縮運動を支えているのです。
つまり、同じ姿勢を長時間維持していると
@「周囲の筋肉の伸縮運動」が停止する
↓
A血管の伸縮運動も鈍り、血流が悪くなる
↓
B周囲の筋肉細胞の代謝が落ちる
↓
C疲労物質や老廃物が溜まってしまう
という負の連鎖がおこり、「頸肩腕症候群」を発病してしまうのです。
では、頸肩腕症候群を発病した場合には、どのような治療・改善方法があるのでしょうか。
頸肩腕症候群の治療・改善法とは?
この病気になると、筋肉が炎症を起こし痛みや強張りによって肩や首の動きが悪くなります。
まずは炎症を抑えるために湿布薬や消炎鎮痛剤(痛み止め)を飲んで痛みを和らげます。
その上で、ストレッチにより少しずつ肩甲骨から上の関節の可動域を広げていく治療が行われます。
また日常生活においても、デスクワークを行うときは30分に一度は肩や首のストレッチや軽い運動を行い、血流量を落とさないようにすることで予防・改善が可能です。
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