扁平足(偏平足)で足裏が痛い!土踏まずの痛みの原因と治し方

このページでは、

 

扁平足とは?症状・原因・治療

 

について分かりやすく説明しています。

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扁平足(偏平足)ってなに?

「扁平足」を一言でいうと、

 

土踏まずが十分に発達していない足裏

 

の状態と言えるでしょう。

 

以下の画像で比較すると分かりやすいです。

 

《正常な足裏》

画像出典:http://asahi.co.jp/

 

《扁平足》

画像出典:http://asahi.co.jp/

 

では一体、

 

・土踏まずにはどんな役割があるのか?
・扁平足になるとどのような不都合が生じるのか?

 

今回はそんな知られざる「土踏まず」の役割と、「扁平足」の謎に迫ります。

 

ではまずは、
「土踏まずの役割」について分かりやすく説明していきましょう。

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土踏まずの役割とは?

それではまず、知っているようで知られていない「土踏まず」の役割について説明していきましょう。

 

「そんな雑学に興味は無い!」という方は、飛ばして頂いてもかまいません。

 

さて、多くの方は

 

土踏まず は、歩いたり走ったりする時の衝撃を吸収する ”クッション” の役割をする

 

と認識しているのではないでしょうか?

 

これは正解です。

 

しかし、土踏まずには他にも重要な役割があります。

 

それは

 

体全体のバランスを保つために発達した ”高度なセンサー”

 

としての役割です。

 

もう少し分かりやすく説明しましょう。

 

地球上で常に二足歩行をする哺乳類は人間だけです。

 

チンパンジーやオラウータン、ゴリラなどの類人猿も二足歩行はできますが、その際はひざを曲げて重心を低くし、バランスを保っています

 

ひざを伸ばし重心を高くした状態を維持して行動できるのは、人間だけです。

 

他にも二足歩行をする動物といえば「鳥類」があります。

 

しかし、彼らも多くは翼を広げた状態でノッソノッソといった具合に歩行します。

 

人間のように、上半身で大げさにバランスをとらずに軽快に歩いたり走ったり、あるいは座った状態からスクッと立ち上がれる動物は地球上を見渡してもほとんどいません。

 

そう、このような動きを可能にするために大きな役割を果たしているのが「土踏まず」なのです。

 

ではなぜ土踏まずがそのような動きを可能にできるのか?

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ではなぜ土踏まずがその様な動きを可能にするの?

「土踏まず」といえば、足裏の内側にある「大きなくぼみ」ということは誰もが知っていることです。

 

しかし、本当の土踏まずは3つに分かれているということをご存知でしょうか?

 

「土踏まず」の構造をよくご覧ください。

 

すると、

 

■“親指と小指を結ぶ線”
■“親指とかかとを結ぶ線”
■“小指とかかとを結ぶ線”

 

の三つの線に囲まれた「三角形」をしていることが分かると思います。

 

このそれぞれの線がセンサーの役割を果たし、「三点固定」の原理で体全体のバランスを感知し、最適な状態を維持しているのです。

 

もう少しだけ!土踏まずの不思議

あと少しだけ、「土踏まずの不思議」にお付き合いください。

 

さて、
もし「土踏まず」が単に衝撃吸収の役割しか果たしていないとしたら、構造上は犬や猫のように ”肉球のような分厚いクッション構造” を持てば済む話です。

 

しかし、不安定な二足歩行での行動を安定化させるためには、足裏の体重移動の状態を即座に判断しなければなりません。

 

もし、「土踏まず」が分厚いクッション構造をしていれば、接地面の面積が広くなる分、足の裏全体に神経を張り巡らさなければならないということになります。
しかし、「面」ではなく「線のたわみ方」で体重移動を検出することが出来れば、配置するセンサーは線上だけですむので非常に効率的なのです。

 

人間の脳は、少ないセンサー数であればあるほど、より迅速に体を動かす命令が出せます。

 

こうして「二足歩行」に特化して進化した結果、人類だけが足裏に高度に発達した「土踏まず」という多機能センサーを獲得したと考えられています。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、次は
「扁平足になる原因」について説明したいと思います。


なぜ扁平足になるの?

「偏平足」は下駄や雪駄を履いていた昔の人より、

 

靴を履いた状態で日常生活の大半を過ごす「現代人」に多い

 

と言われています。

 

道具としての「靴」が進化したことで、クッション性が高まり、足裏に直接届く衝撃などの情報量は不足気味になりました。

 

すると、土踏まずは本来の役割を果たせずに次第に退化し、扁平足になったのではないかと考えられています。

 

その根拠は、二足歩行をする前の赤ちゃんには土踏まずがないからです。

 

つまり、「土踏まず」とは

 

“裸足に近い状態でバランスを維持するため、成長過程で発達する器官”

 

と考えられるのです。

 

では偏平足の場合には、どのような弊害があるのでしょうか?

 

 扁平足による障害とは?

今までの話を簡単にまとめると、

 

人類は進化の中で二足歩行するようになり、それを陰で支えていたのが足裏にある高度に発達したセンサー(土踏まず)である

 

という事になります。

 

したがって「土踏まず」の退化(無くなってしまうこと)は

 

●バランスが維持できない
 
●足裏神経の発達不良による神経障害(運動障害・知覚障害・自律神経失調症など)
 
●足裏にアーチが無いため、走ったり歩いたりする際の衝撃が吸収できず、足底が痛くなる
 
●足底筋膜炎(土踏まず全体を覆う筋膜組織に炎症が起こる病気)の発症リスクを上げる

 

などの障害を引き起こす可能性があります。

 

また、少し大げさな話をすると、「老いは足元から」と昔から言われています。

 

つまり、筋肉や神経が正しく発達しないことで、多少なりとも老いを早める可能性も考えられるでしょう。

 

では、扁平足を治すにはどうしたら良いのでしょうか?


 

 扁平足に治療はある?扁平足を治そう!

上で説明しました通り、

 

「土踏まず」は赤ちゃんのときには存在せず、立ち上がるようになってから発達する器官

 

です。

 

つまり、訓練などである程度は扁平足を解消することが可能と考えられます。

 

では何をすれば良いのか?

 

それは、

 

日常生活の中で、可能な限り「裸足に近い状態」で足裏のセンサー機能を鍛えることが一番の解消法

 

だと考えられます。

 

ちょっとした外出や休日は、下駄や雪駄などを履いて過ごすだけでも扁平足は改善されます。

 

また、

 

裸足の状態で目をつむり、足裏に神経を集中し片足立ちをする 

 

という訓練だけでも扁平足は改善されていきます。

 

さらに、以下の画像の様に足首を内側に傾けるトレーニングも効果的です。

 

 

 

 

 


画像出典:http://cyclistmiyabi.blog.fc2.com/

 

 

これらのトレーニングは、足裏のセンサーを最大限に使用しますので、日々繰り返し行いましょう。

 

足裏を鍛えるということは、足から腰にかけてのインナーマッスルのトレーニングにもなり、老化防止にも効果的です。

 

気軽に始められるトレーニングなので、是非今日からでも実践してみましょう。


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