右の腰が痛い時は腎臓など内臓の病気が原因?腰痛予防しよう
このページでは、
●右腰が痛くなる原因や病気
●簡単な予防方法
について分かりやすく!説明しています。
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右腰が痛くなるのはなぜ?
腰痛は国民病と言っても良いほど、患ってる方が多い病気です。
男性ではおよそ5割、女性のおよそ6割が抱える症状であり、年齢が高くなればなるほど顕著に患者数が増加していくという傾向があります。
また、「腰痛」と言っても、その原因と症状のあらわれ方は実に色々あります。
中には腰に負担をかけるような作業や運動をしていないのにも関わらず、なぜか「右側だけ」が痛くなるケースがあります。
ではなぜ「右側だけ」が痛くなるのか、原因別に説明しましょう。
まず、腰が痛くなるのには主に4つの原因があります。
@筋肉の炎症によるもの
⇒スポーツなどで腰の筋肉を痛めた場合
A体の歪みによるもの
⇒日常の姿勢の悪さから、 腰に負担をかけている場合
B神経の圧迫によるもの
⇒ヘルニアなどで腰を痛めている場合
C内臓に原因があるもの
⇒内臓系の病気を患っている場合
このうち@ABは、右側に炎症や歪み・神経の圧迫が発生している場合に右腰が痛くなるという「物理的な原因」です。
問題なのが4つめの ”内臓に原因がある” 場合です。
特に腰に負荷をかけるような行動をしていないにも関わらず、右側だけが痛い場合は「内臓疾患」が強く疑われるケースになります。
では、どのような「内臓疾患」が疑われるのでしょうか?
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右腰が痛くなる病気(内臓疾患)とは?
病気が原因で右腰が痛くなる場合の特徴としては、
- 常に痛む
- 断続的あるいは波のように痛みが押し寄せる
- 動くと痛みが強くなる
といった特徴があります。
内臓に原因があるため、運動時だけでなく、安静時にも痛みを起こします。
では、具体的に右腰だけが痛くなる内臓疾患とは何か?
そのもっとも可能性の高い病気が
●虫垂炎(別名: 盲腸炎)
●遊走腎(読み: ゆうそうじん)
の二つです。
虫垂炎とは?
虫垂炎(盲腸炎)とは、文字通り
虫垂(盲腸)に起こる炎症
です。
虫垂炎では、主にへそ周辺から痛みますが、周囲に拡散するような痛み(放散痛)を伴うため、腰の右側が痛くなります。
《虫垂炎で主に痛む場所》
画像出典:www.kodomo-homecare.com/
その他の症状としては
・微熱や発熱
・吐き気
・下痢
・便秘
・下腹部の違和感
などがあげられます。
【虫垂炎の症状・原因・治療】
⇒盲腸炎(虫垂炎)の症状や初期症状、原因,治療,痛みの出る場所
遊走腎(ゆうそうじん)とは?
遊走腎とは、
腎臓が通常の位置より10cmほど下にずれ、炎症を起こす病気
です。
腎臓が通常の位置に収まっていないため、周囲の組織と癒着や接触をおこすことで炎症が発生します。
症状としては右腰以外にも
- 右脇腹付近の痛み
- 右腰〜背中付近の痛み
など、右腎臓の周囲に痛みを感じます。
ただしこの病気の場合は、立ったり運動したりすることで腎臓が下にずれ、周囲の神経を刺激して痛みが起こるため、横になると痛みが軽減することが多いとされています。
そのため、遊走腎は「右腰が痛くなる内臓疾患」として数えられています。
なお、酷くなった場合は、
- 血尿
- 頻尿
- 排尿時の痛み
など泌尿器の症状があらわれる場合もあります。
【遊走腎の症状・原因・治療】
⇒遊走腎とは?症状は右腰・右背中・右脇腹の痛みや、血尿など
では続いて、
右腰が痛い場合の予防方法や治療方法を説明しましょう。
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右の腰痛の簡単な治療法
右腰が痛む場合の4つの原因うち、物理的な問題である
@筋肉の炎症によるもの
A体の歪みによるもの
B神経の圧迫によるもの
については、
- 生活習慣の改善
- 痛み止め(セデスやバファリン、ロキソニンSなど)の使用
- 湿布薬(バンテリン、フェイタスなど)の使用
- 無理のない範囲で軽めの運動やストレッチをする
- 同じ姿勢を長時間取らないように意識する
- 寝姿勢や座る姿勢の見直し
などの対処法で症状が軽減する場合があります。
仮に上記の方法で痛みが治らない場合は、本格的な治療が必要な腰痛症であると判断できます。
そのため、早い段階で整形外科を受診するようにしてください。
また原因Cの「内臓に問題がある場合」は医療機関での治療が必須です。
受診の際は、
@整形外科
↓
A外科(虫垂炎や遊走腎は手術適用の可能性が高いため)
というのが一般的です。
早期発見・早期治療が可能であれば、薬と保存的治療(遊走腎の場合は腹帯等で元の位置に戻す)で治療可能です。
しかし、炎症が強かったり、完全に癒着している場合は外科手術が必要となる病気です。
また、虫垂炎は身近な病気ですが、腹膜と完全癒着を起こして腹膜炎を併発すると、場合によっては命に関わるケースもあります。
そのため、重症化のリスクを避けるためにも、市販の痛み止め薬を飲んでも効果がない場合は、すぐに医療機関に相談するようにしてください。
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